オフィスの防犯対策
会社・事務所での盗難や火災の発生は、マンションや戸建て住宅と肩を並べるほど増えています。重要書類や顧客情報の紛失といった問題はもちろん、業務が止まり取引先にも被害がおよぶ可能性もあります。
パソコンも普段からデータをこまめにバックアップしたり、設定した暗証番号はときどき変更することをおすすめします。ひと気のない土・日曜などはとくに注意が必要です。
対策のポイント
やはり「警備方式」が防犯における大きなポイントです。
警備員を常駐させるほど大きなコストがかけられない場合は、機械警備が理想的。各出入り口や窓にセンサーを取り付け、侵入者を感知すると自動的に通報、警備会社の警備員が駆けつける仕組みです。
しかし、大手警備会社のシステムを導入するには初期費用と月々の支払いがちょっと痛い! 近年では自己警備型で高性能な緊急通報システムも市販されており、手ごろにできる防犯対策としておすすめです。
「どうせ逃げられるから、何をしても同じだ」という消極的な意見もありますが、事前に侵入を知ることで人命を守ることが可能になります。
防犯対策事例 1
騒音にまぎれた犯行
連休が続いたある日の未明、都心にある文具卸会社において侵入事件が発生しました。犯人は侵入後、事務室内を物色し金品を奪って逃走。民家に隣接していましたが大通りに面していたため、通りを行き交う車の騒音で犯行時の音がかき消されたことが、犯行を容易にさせ、発見が遅くなった原因でした。
犯人の侵入経路は、隣接するビルとの間を抜けた、ひと目に付きにくい建物裏面。そこの窓に取り付けられた防犯用の面格子を壊し、窓ガラスを「三角割り(窓ガラスの一部だけをドライバーなどの工具で割る手口)」して侵入しています。さらに、会社内では事務室に通じる内部ドアを工具で破壊、開錠した形跡がありました。
対策方法
- 乗り越えに時間がかかり、かつ侵入できても逃走しにくい高い防護柵を設置する。
- ひと目に付かない通路などには、歩くたびに音が出るよう軽石、砂利、トタン板などを敷き詰める。
- 防犯用の面格子を容易に外せないよう、面格子取り付けネジの頭をつぶしておく。
- ガラス破り対策のために、窓には補助錠でワンドアツーロック、もしくは防犯フィルムを貼り付ける。
- 顧客情報流出を防ぐために、パスワードなどを書いたメモをひと目の付くところに放置しない。
- 不審者を感知すると携帯電話などに自動通報する緊急通報システムを設置する。
防犯対策事例 2
窃盗グループによる計画的犯行
大型の台風が関東地方を直撃した夜、都内にある広告代理店が侵入被害に遭いました。翌朝、出社した社員が窓ガラスが割られていることに気付き通報。その後の調べで、被害は金庫と顧客データのみで、ほかにはまったく手が付けられていない状況から、かなり計画的な犯行であることが明らかになりました。
侵入は、大胆にもハンマーのようなものでビル1階の窓ガラスを3カ所も破って侵入する「叩き割り(ハンマーや石などを使ってガラスを破る手口)」によるもの。そして事務所内の金庫を盗み出すと同時に、社内のコンピューターから不正アクセスし、顧客データだけを抜き出すという巧妙な手口から、 内部の事情に詳しい2、3人のグループによる犯行ということが明らかになりました。
対策方法
- ガラス破りの衝撃を感知して、警報信号を出すガラスセンサーを設置する。
- 赤いフラッシュとサイレン、自動通報で泥棒を撃退する警報ランプを設置する。
- 人のいない夜間は照明やラジオを付けっぱなしにして、ひと気を演出する。
- 防盗金庫は、簡単に持ち運べないほどの重量があり、外部からの衝撃に強いものを選ぶ。
- 顧客情報流出を防ぐために、パスワードなどを書いたメモをひと目の付くところに放置しない。
アイコマースからの提案

会社の防犯対策
会社・事業所での盗難は機密書類や顧客情報も含まれるので、より効果的な防犯対策を。

店舗・事務所の防犯対策
不特定多数が出入りする店舗において、お客様や商品・機材を守る防犯対策を提案します。

火災・防災対策
火災・災害から大切な命や財産を守るための火災報知器・緊急通報装置などの対策を提案。